そこに、いきたい。
絵を描いているとき、 ふと止まるときがある。 この線は、もう1本必要だろうか。 ここは、余白のままでいいだろうか。 絵の全体を見て、そのまま眺めたり、 一晩おいたり、 時間をかけて、足すときも、 そのままにすることもある […]
物理学は、好奇心の蓄積の学問だった
最近、物理学に夢中になっています。 物理は、高校生の時に赤点を取った科目です。授業が始まると、白髪のおじいちゃん先生がすぐ黒板にグラフと数式を書き始め、そのまま解説のようなことを話し、私はいつのまにか寝てしまっていた、と […]
きれいな夕日
夕方涼しくなったころ、ふと窓から夕日が見えた。 空には、うろこ状の雲が段々になっていて、オレンジ色やピンク色、うす紫色のグラデーションが織りなす壮大な景色が広がっていた。 とてもきれいだったので、広い場所から見たくて外へ […]
ガリレオガリレイの眼
物理学についての本を読んでいたとき、 “ガリレオガリレイが望遠鏡を初めて月に向けた。それまで月は、完璧なつるつるした球だと思われていたが、ガリレオが、月には山や谷がありデコボコしていることを発見し、大きな話題になった。” […]
夜空
夜空が曇って 星がひとつも見えなくても それでも、空を見上げる。
白い紙の奥にある社
描くというのは、ペンの先を 紙に置いて、インクを染み込ませ、 それを滑らせていく行為だ。 線をひくと、 白い紙に、世界が生まれはじめる。 ものすごく力強い引力が働きはじめるようでもある。 それに引っ張られる感覚が楽しい感 […]
輪郭
夜、スーパーに行こうとして、 大きな国道を横断歩道で横切った。 大きなトラックやバイクが猛スピードで走る国道から10メートルも離れると、何かシールドを抜けたかのように、とたんに雰囲気が変わる。 灯りは少なくなり、看板もぐ […]
色が生まれた時間
腰の曲ったおばあちゃん 久しぶりにカフェに行った。 全国チェーンのよくあるコーヒー屋さんで、そこは本屋と併設されていて、購入前の本を読んでも大丈夫なお店。ありがたい貴重なコーヒー屋さんだ。 私は時々そこに行って、コーヒー […]

おいちゃんの傘
夕方から夜にさしかかる頃、買い物に出かけようと外に出た。 昼より湿気が増したようで、蒸し暑かった。 歩いてしばらくすると、雨が降り始めた。 小雨程度なら傘がなくても、と思ったが、2秒おきくらいに強さが増していき、え、と思 […]

人間とは少し考える葦である
パスカルはこう言った。 「人間は自然のうちで最も弱い葦の一茎にすぎない、だがそれは考える葦である」 と。 パスカルさんはそう言ったけれど、 私は、考えているつもりで、実は何かに浸っているだけのことが多かった。それがいいか […]