ガリレオガリレイの眼
物理学についての本を読んでいたとき、 “ガリレオガリレイが望遠鏡を初めて月に向けた。それまで月は、完璧なつるつるした球だと思われていたが、ガリレオが、月には山や谷がありデコボコしていることを発見し、大きな話題になった。” […]
夜空
夜空が曇って 星がひとつも見えなくても それでも、空を見上げる。
白い紙の奥にある社
描くというのは、ペンの先を 紙に置いて、インクを染み込ませ、 それを滑らせていく行為だ。 線をひくと、 白い紙に、世界が生まれはじめる。 ものすごく力強い引力が働きはじめるようでもある。 それに引っ張られる感覚が楽しい感 […]
輪郭
夜、スーパーに行こうとして、 大きな国道を横断歩道で横切った。 大きなトラックやバイクが猛スピードで走る国道から10メートルも離れると、何かシールドを抜けたかのように、とたんに雰囲気が変わる。 灯りは少なくなり、看板もぐ […]
色が生まれた時間
腰の曲ったおばあちゃん 久しぶりにカフェに行った。 全国チェーンのよくあるコーヒー屋さんで、そこは本屋と併設されていて、購入前の本を読んでも大丈夫なお店。ありがたい貴重なコーヒー屋さんだ。 私は時々そこに行って、コーヒー […]
おいちゃんの傘
夕方から夜にさしかかる頃、買い物に出かけようと外に出た。 昼より湿気が増したようで、蒸し暑かった。 歩いてしばらくすると、雨が降り始めた。 小雨程度なら傘がなくても、と思ったが、2秒おきくらいに強さが増していき、え、と思 […]
人間とは少し考える葦である
パスカルはこう言った。 「人間は自然のうちで最も弱い葦の一茎にすぎない、だがそれは考える葦である」 と。 パスカルさんはそう言ったけれど、 私は、考えているつもりで、実は何かに浸っているだけのことが多かった。それがいいか […]
目から鱗が2枚
英会話レッスンで、ガーナ出身の黒人の女性と話をした。 自己紹介をするとき、あなたの肌の黒い点がとても美しいと言われ、 聞き返してしまった。 え!?こ、これ?美しい?ほんとに? ほんまかいなー! でも、おせじではないらしい […]
思っていること2020.05.07
毎日、微妙な緊張感を伴って暮らしていることを、感じている。 朝ニュースを見て1日が始まり、“感染者数”という文字と数字に、目が慣れてきている。 サイレンの音にも、慣れてきた。 数週間前、さまざまな情報を取り入れ過ぎてパン […]
現れるものの奥にあるもの
辻井伸行さんの音楽 体を揺らして楽しそうに弾く姿が印象的で、顔も少し笑っている。 そんな辻井伸行さんのことを、 “全盲のピアニスト”であるということ以外は、何も知りませんでした。 辻井さんのお母さんが書いた本があることを […]