時代は、カンブリア紀から始まる古生代といわれる時代の中の、
約4億3千万年前のこと。
海の中で暮らしていた魚たちが、だんだんと陸に上がっていった。
(どきどき…)
長い間、海の中で暮らしていた魚にとって、陸に上がるとはどんなものだったのだろう。
なぜ、陸に上がるようになったのだろう。
興味がわいて調べていたら、魚たちの進化の過程を描きたくなりました。
作品「times」は、何千万年もかけて進化した魚の、ほんの3種類の姿を中心に、原始バクテリアと近未来のイメージを添えて描いたものです。
魚は最初、顎(あご)がなく、泥の中の藻やプランクトンを泥ごと口にしていたらしいのですが、
古生代のシルル紀という時代になると、魚の中に初めてあごをもつ魚が生まれ、
デボン紀後期になると、噛む力も相当なものになって、体長も10mもの大きさになったんだそうです。頭と胸の部分が硬い殻で覆われて、古生代の海の中の最強の生物になったといわれています。
その後、ヒレの中に関節をもつものや、指をもつ四肢を獲得したものが現れてきます。(強くなったヒレは、腕立てふせができるくらいの力があったそう。)
ヒレが発達した背景には諸説あって、昔は月との距離が近く、潮の満ち引きが今より大きかったため、引き潮の時にできた水たまりから海へ(泳がずに)移動していくうちにヒレが強くなっていったというのと、潮の満ち引きでの水位変化に対応するために、肺を獲得したという説があるらしいです。おもしろいです。
海の中は激しい弱肉強食で、敵のいない安全な淡水に移るものが現れてきます。
海と淡水では塩分の濃度が異なるため、血中の塩分を排出するための腎臓を獲得しました。
そして海に比べて淡水はミネラルの量が圧倒的に少ないため、身体の中心にミネラルを貯蓄するための骨が出来てきます。(もともと骨は、カルシウム等のミネラル備蓄器官だったらしいです。わぉ。)
これが素地となり、やがては地上進出が可能となるほどの骨格形成になっていきます。(陸の上では重力も発生するため、体を支えるための骨格形成が促進されていった。)
“陸上で生きるために骨格や肺が発達したのではなくて、淡水域で生きるためにどうしても必要だった骨や肺という器官が結果として地上への進出を可能にした”
ともいわれています。
海水から淡水へ。
そして約3億6250万年前、ついに浅瀬の生活から重力を乗り越えるための骨格を持ち、ヒレを足にまで進化させた種が誕生しました。
それが、イクチオステガ。乾燥を防ぐためオオサンショウウオのような皮膚を持ち、初めての一歩を踏み出しました。魚達は外敵だらけの海から安全な新天地を目指し、未開の地での繁栄と大きな進化を経て、ついに陸地進出を果たしました。(ばんざーい)
と、、
一気に簡単に書きましたが、途方もない時間がかかって大きな進化をしていったのだと、しみじみ。。
(そして、その途方もない時間の中に、大陸の大移動や、地球史上最大級の火山噴火、生物種のうち95%が絶滅など、地球規模の大きな変化が何度か起こっているとのこと。ひゃあ。)
ここから進み、哺乳類の祖先が出てくるのは、今から約2億2000万年前。
人類へと進化するのは今から700万年前。
(ちなみに、お釈迦様が生きていた時代が今から約2500年前。キリストが誕生した時代が約2020年前。(諸説あり))
なんだか、最近に思えてしまいます。
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今、人間はあごをあまり使わなくなって、弱ってきているそう。少しずつ少しずつ、あごが細くなっていくのかな。
女性も男性も脱毛する人が増えてきているから、何百年後には毛は必要なくなってツルツルの身体になっているかもしれない。
今の21世紀の時代も、長い長い生物の歴史から見たら、地球の歴史から見たら、ほんの短い時間。。
大昔の魚の写真を眺めながら、壮大なスケールの時間の流れにしみじみしてしまいました。
(図鑑やインターネットの様々な情報をもとに書きました。いろんな説があること、そして今も研究が進んでいることをご了承ください。)
すごーく長くなってしまいましたが、読んでくださりありがとうございます★