今私は、子どもと関わる仕事をしている。
年齢層は、小学校に上がる前の年長の子達から小学5,6年生くらいまで。
1番小さい子で5歳くらいだ。
(見ているだけで愛くるしい。)
その子達がひらがなを練習している。
「ひらがな、おれ、むずかしい」
えんぴつをぎゅっと握りしめながら、“あり”と書く手前で戸惑っている男の子。隣の子が早く書けているのを見て少し焦っているようだった。
「大丈夫だよ。ここにうす~く書くから、なぞってごらん。」
ゆっくり、ゆっくり書く。
「そうそうできた!いいねー。
次は“り”にいってみよう。」
あ、ね、ぬ、ま、な、
など、曲線が多い文字は難しそうである。
くるっと円を描くところの位置が変わったり、2個の円ができたり。
それでも、何度も書くうちにだんだん書けるようになって、書くスピードも早くなってくる。
表情も少しずつ変わってくる。
子どもたちの一生懸命な姿を見ていると、ふと思う。
何度も何度もくりかえして、覚えていくんだ。
ひらがなも、漢字も。
そして、周りの子とスピードがちがくていい。
今私は英語を勉強しているが、単語を覚えては忘れる。そのくりかえしだ。時々、簡単な言葉でも出てこない。(それは日本語でもあることだが)
それでも、口に出したり何度も聞くことで少しずつ覚えていく。
知っていることが当たり前の状態になっていく。
何度も練習だ…
ゆっくりでも、
まちがえても。
何度でも。
子どもたちの背中を見て、
背中を押された感覚になった。
ps.子どもたちは、消しゴムが机から落ちると、とたんに消しゴムがロケットになり、えんぴつはミサイルになって遊ぶ。スティックのりも、のりの部分に手をつっこんで遊び道具になる。(ほじくっていてびっくりした。)
ハラハラしながらも、楽しそうにしている姿に、極上の豊かさ感じる。
いいねいいね。
“たくさん遊んで”
“ぐんぐん伸びて”