オーストラリアのメアリー川に住む
カクレガメ。
現在、絶滅危惧種に指定されている。
このカクレガメの頭に藻が自然に生えて、それがモヒカンの形をしたユニークな形だったためSNSで話題になり、ダム建設の反対運動を後押しし、ダムの計画は中止になったという。
このカクレガメはオーストラリア最大級の淡水亀。メアリー川だけに生息し、寿命はなんと100年ほど。さらに驚くのは、お尻の穴で排泄と呼吸を両方行うということ。(えぇぇ!)
現在、川岸を巡回して巣を守り、個体数の維持に努めている。
(ナショナルジオグラフィック2020.09の記事より。)
カクレガメのことを調べたとき、
背中の甲羅にも藻がたくさん生えている写真を見つけ、カクレガメを描きたいと思いました。
そして描き始めて、藻のところに花を描きたくなりました。
日光浴が好きだそうで、日の光と月の光も描きました。
0と1は、アスキーコードというコンピュータのコードです。1と0で“life”を表しました。
その下は、“いのち”という言葉をいろんな国の言葉で書きました。
カクレガメは自分のユニークさに気づかない。
自分の頭の上の藻を見れない。
でも、いつのまにか生えておもしろい形になった藻によって、自分の生きる場所が、結果的に守られる方向に向かった。
ふと思ったこと。
ダムは、
“治水”という人間の知恵のひとつでもある。
大雨による洪水で田畑や村が流されないようにする、人間の命を守るための知恵のひとつだ。
人が生きるとき、
生き続けるとき、
どんな工夫なら、
なにかを壊さずにいられるだろう。