歳を重ねて、
感じるこころの色みたいなものが、
細かくなってきている。
赤にも様々な赤があり、
黄色にも、様々な黄色がある。
白にも。
黒にも。
透明と言われる色にも。
どの色も、壮大なグラデーションの中の、
ほんの一部分の色。
(なんか、大河の一滴のような…)
自分の感情、体調、
その場で聴こえる音。
流れている音楽。
思い描くこと。。
瞬間、瞬間で、
色は生まれ、混ざり、
新しい色になる。
いま、昔ながらの喫茶店に入り、
久しぶりに時間の流れをゆったり味わっている。
コーヒーのコクと、ほんのりとした苦味。
幸せとか、不幸とか
そういうのを超えて、
ただ、
自分の時間を味わう。
それが、
時間を濃くしてくれて、
深くしてくれる。
生きているっていうのは、
すごいことだ。
みんな生きている。
それぞれいろいろありながら。
ぜんぶ、宝。
一生の宝。
しずかな、乾杯。