古生代のことについて調べていて、興奮し、ずっと印象に残っていることがあります。
それは、
魚が陸に上がる前に、“眼”が発達していたという事実です。
神経科学者でエンジニアのマルコムさんと進化生物学者で古生物学者のラーズさんは化石の記録を調べ、
陸に上がった後ではなく、陸に上がる前に目の大きさが3倍近くになっていたことを発見しました。(3倍!)
目が大きくなると同時に、目の位置も頭の側面から上になり、(ワニの目みたいな感じ)、水上の視野がぐんと広くなりました。
これが、結果的に大きな脳の発達へとつながり、魚のように物に単純に反応するだけでなく、計画をたてて行動することができるようになったといいます。(ほーー)
ちなみになんと、目の大きさが3倍になるのに、
1200万年もかかったとのこと。。。
(ひゃああ)
わたしたちの祖先を水中から陸に移動させたのは、手足ではなく目だった。
これは説の1つということですが、とてもおもしろいと思いました。
**********
眼の変化と、景色が変わるということがおもしろいと思ったので、このことに焦点を当てて書きたいと思います。
**
以前、こんな話を聞いたことがあります。それは、
“脳研究の話によると、目から入る情報のうちの約3%しか実際には脳の中に届かず、
残りの97%はというと、なんと記憶で補って認識するとのこと。”
これを聞いたときは驚きました。
たったの3%か…
(そして、記憶で補っているというのは、先入観や思い込みがあるんじゃないかなぁとも。)
私たちが普段観ているのは、
目を通して、
そして記憶で補って“見ていると思っている”ものに過ぎないのかもしれない。
そう思うと、
“本当に”観ているものは、なんだろう。
目には映ってはいるけど、見逃しているもの、、
見て見ぬふりをしているものはあるだろうか?
自分にとって重要だと思わずに見過ごしているもの、
関係がないと思って見ていないものもあるだろう。
私たちは何を観ているだろう。
何を選んで観ているのだろう。
何を重要だと思い、
生きているのだろう。
ときどき思う。本当に観ているものは、ほんの少しなんじゃないかと。
そして、もっと観たいものは、なんだろうと。
**********
観るって、おもしろい。
奥が深いなぁと思いました。
************