物理学についての本を読んでいたとき、
“ガリレオガリレイが望遠鏡を初めて月に向けた。それまで月は、完璧なつるつるした球だと思われていたが、ガリレオが、月には山や谷がありデコボコしていることを発見し、大きな話題になった。”という文に出会った。
しばらく止まってしまった。
望遠鏡のレンズを通して、
初めて月を見たときのガリレオの衝撃は、
どんなものだったのだろう。
今までこうだと思っていたことが、ガラリと変わる瞬間。
そのときの瞬間の、
ガリレオの眼を、
絵に描きたくなりました。
木星の周りに衛星があることや、
金星にも満ち欠けがあることを発見し、コペルニクスの地動説を主張し、宗教裁判にかけられたガリレオ。
絵の中心に、常識を疑う、と書きました。
ガリレオが本に書いたイタリア語をそのまま書きました。
〝自分の眼でものを観ること
自分の頭で考えること〟
既成事実を疑い、実験を繰り返し、理論的にディベートを重ねたガリレオ。
常識を、
どうしたら、疑えるだろう。
ガリレオの眼を描きながら、
自分の眼を重ねていました。
(この絵はどうしても納得いく絵にならず、再挑戦です!)