絵を描いているとき、
ふと止まるときがある。
この線は、もう1本必要だろうか。
ここは、余白のままでいいだろうか。
絵の全体を見て、そのまま眺めたり、
一晩おいたり、
時間をかけて、足すときも、
そのままにすることもある。
描きすぎたときは、
あぁ、描きすぎた、と思う。
足りないときは、
なんだかもどかしい。
なにが足りないのかわからないのだけど、なにかが足りない。
そう思うと、だんだん臆病になって、次に進むのがこわいような感覚になる。
違和感があるところから、新しい世界観が生まれることもあるけれど、
なんというか、
洗練されたものを
求めるようになった。
難しいけれど、
何度失敗しても、
そこに行きたい。
描きながら、わたしはなにかを
削ぎ落とす練習をしている。
1枚の紙に、
ほんの少しの線を描いて、
そこにすべてを現せた
と思えるような、
そんな絵を描いてみたい。
“なにも足さない
なにも引かない
いいちこ”
(焼酎のCM)
飲んだことないけど、
そんな絵、描きたい。
とくとくとく。ごっくん。ぷはー