ここ数日、
星野富弘さんの詩画集を開いている。
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〔発行所〕偕成社
星野富弘さんは、群馬県の自然の多い村で中学校の体育教師をしていました。ある日、授業で器械体操をしていた時、不慮の事故で首から下が全く動かなくなってしまいました。絶望の中、病室のベッドで口で筆を咥えて、絵と詩を描くようになりました。
その作品は多くの人の心を打つようになり、何冊も詩画集が出版され、今ではその輪が海外にも広がり、英語版の詩画集も出版されています。
2024年の5月上旬に天国に旅立たれました。
星野さんの訃報を知り、再び作品の世界に触れたいと思い詩画集を購入しました。
ほんの一部ですが載せさせて頂きます。
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手足の自由を失い、入院して絵を描き始めたのが1972年。それから《52年間も》口に筆をくわえて描き続けた。
その事実に、ただただ驚く。
描き始めて2年後、キリスト教の洗礼を受ける。
描き始めて9年後(1981年)、ご結婚。
描き始めて22年後(1994年)には、海外で初の「花の詩画展」を開催。
(アメリカのニューヨークにて)
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ずっしりと響いてくる、
星野さんのことばと絵。
絶望の中でも、生きることを選び、
それを何度もくりかえしてこられたこと。
詩画を観ていると、
いまという時間が、ゆっくりになる。
静かになる。
そんな詩画集です。