宮崎に引っ越しして、私はしばらくの間、だれとも知り合いにならなかった。
仕事仲間がひとりだけ。それも遠い距離に住んでいる。私は長い時間を1人で過ごすことになった。もちろん、それをわかっていて、そうした。
家でできる仕事をし、どこかに勤めることもなく、また、SNSも開くことがなかったため、
“だれかと関わる”こと自体がぐんと減った。
さみしいと感じることや、自分だけ取り残されたような感覚になることもあったけれど、“自分の内側”に意識を向ける時間がだんだん増え、その感覚にほっとするようになった。そのほっとした感覚や、安定感みたいなものが自分の大部分を占めるようになっていった。
今まで、だれかの言動に一喜一憂し、右往左往することがたくさんあったことに気づいた。(情報やニュースなどにも。)それは全然わるいことではないけれど、エネルギーの向ける先が分散され過ぎていて、疲れてしまっていたのだ。
わたしは、しずかな感覚を自分に定着させて、呼吸がしやすくなった。
しずけさは、なんだか満ちている感じ。
“いま”があふれている。
今の環境に、
感謝しています…****